人を育てる人事制度・・・・・その2

昨日の続きです。

 

人を育てる人事制度の構築の仕方です。

 

1.まず、資格等級制度で社員のキャリアアップの姿を作ること

2.評価制度で、各等級のあるべき社員の姿、行動を作ること

3.評価者訓練をすること

4.給与制度の設計をすること

 

この順番で構築していきますが、これら作業の前に大事な作業があります。

 

それは、「人事制度構築の目的の確認として、人事制度構築が社員の成長に繋がること」を確認するため、フレームワークシートを作る作業です。

 

つまり、人事制度の構築は「社員の幸せ」につながることを意識してもらいます。

 

人を育てる人事制度は、これまでの大企業向けの人事制度とは全く発想が違います。

 

大企業の人事制度は、・・・・

1.社員のランク付けをするために資格等級制度をつくります。

2.社内で競争させるために、評価制度をつくります。

 

SABCDの5段階評価だとすると、次のように調整します。

S評価とA評価の割合が合わせて20%

B評価の割合が60%

C評価とD評価の割合が合わせて20%

 

評価が良いと昇給率や賞与額が多くなり、評価が悪いと少なくなります。

 

S評価は本当に一部の社員だけです。

A評価だって全体の20%なので少ないと言えば少ないと思います。

 

一方、人を育てる人事制度の評価制度は、こういう2:6:2のバランスは考えません。

 

S評価が出るように、みんながS評価を取ってもらえるように設計します。

 

S評価になるような行動(行動評価)は、その行動をとってくれると、会社の利益に大きく貢献する行動を設定してもらいます。

 

つまり、みんながS評価を取ってくれると、利益に繋がりやすいということになります。

 

何でそういう評価制度にできるか・・・・は、次回に書いていきます。