若い頃の苦労は買ってでもせよ・・・・・

なるほど!

 

昨日、出入りの業者さんと話をしている中で、大きな気づきを得ることができました。

 

それは、最近使える社員が少ないというか、若者の仕事力が弱いという話をよく聞くということでした。

 

そして、その業者さんが言うには「おそらくですが、その使えないと言われる若い社員さんは、経験不足ではないのか」とのこと。

 

まだ、社会に出る前から、親が先回りして障害を取り除くという中で育ってしまって、いわゆる「苦労をしたことがない」ということではないかと。

 

例えば、私の学生時代は、親の世代で大学まで行っている人は結構少なく、学生生活で何があるかなど親世代は分からないから子供があれこれ苦労したりして自分で解決するのが普通でした。

 

また、私の親世代では、パソコンを使って仕事をする、現代の社会人の仕事を経験していません。

 

私の親も高校卒です。

 

子供の身の回りで起こることを、親は想像できないのです。

経験がないから!

 

つまり、われわれ世代が若い時代には、あれもこれも苦労しながら自分で解決策を見出していくのは普通でした。

 

でも、今の若者の親世代(つまり私の世代)は自分で大学生活も経験しているし、今のテクノロジーをしっかり使って社会生活を送っている世代なので、子供がどんな障害にぶつかるかおよそ見当がつきます。

 

その結果、子供が困らないように親が解決策を教えたり、障害にぶつかる前に手を打ったりして、子供は苦労して自分の前に立ちはだかる障害に立ち向かうということが無くなってしまいます。

 

つまり経験不足なのです。

 

少子化で、一人の子供にかかりっきりになれることも影響しているのでしょう。

 

また、日本人全体が、そこそこ裕福であるということも影響しているのかもしれません。

 

「若い頃の苦労は買ってでもせよ」という格言がありますが、まさにそれです。

 

私は、「苦労なんてしなくて済むならその方が良い」なんて考えていましたが、やっぱり、昔から言われていることには、それなりの訳があるようです。

 

何事も経験しないとわからないことだらけです。

 

「量より質」という言葉がありますが、「量をこなさないと質は上がりません」。

 

たくさんの量をこなすと、いくらか失敗もあります。

 

そして、その失敗を糧にして次は失敗しなくなるということを重ねていくしか、質を上げることはできないのです。

 

最近の若者は使えないのではなく、単に経験不足なんです。

 

失敗する経験と、失敗を克服するとか課題を解決するという経験が不足しているのだと思います。

 

1から10まで教えたりして過保護に育てると、結局その人のためにならないということでもあるのでしょう。

 

自分で考えさせ、とにかくやらせてみる。

その結果失敗して、その失敗を挽回することで本人の力になる。

 

「若い頃の苦労は買ってでもせよ」

 

若くない私は、今も苦労して次の仕事を取るためのあれこれを模索していますが、この苦労は次の原動力なのだと、喜んで仕事に立ち向かっています。

 

さあ、・・・・・頑張ろうか・・・・・

 

・・・・・

いや、・・・・やっぱり、もう苦労はしたくないというのが本音だけど・・・・