社会保険労務士の国家試験は他の法律系資格(司法試験、司法書士、公認会計士、税理士、弁理士)に比べると楽に取れます。
働きながら取る方がほとんどです。
よって、普通の人もそこそこ頑張れば取れると思っていただいて結構です。
資格学校の通学講座、Web通信講座、書籍による通信講座、独学、どれでもいけます。
統計を見たわけではないですが、資格学校の通学かWeb通信が多いように思います。
私の場合ですが、期間は11月から試験日の直前(つまり8月の終わり近く)までです。
1日の勉強時間は3時間から4時間。休日は6時間以上勉強したと思います。
勉強できないと思える日もありましたが、1時間は最低でもするようにしました。
合計時間は1,100時間です!
合格率は低い時で2%代、高い時は10%代です。
しかし、あまり合格率に目を奪われるのは良くありません。全く勉強もせずに受ける方もいるからです。
平成27年度は2.6%、平成28年度は4.4%と難化の傾向にあります。
合格基準が明確にされたとはいえ、今後も難化の傾向は続くのではないかと予想されます。
1.択一式試験は各科目4点以上(10点満点)かつ、総合で44から47点程度(70点満点)です。
総合点は毎年変動します。つまり、絶対評価でなく相対評価だということです。
みんなが高得点を取れば、合格基準が上がるということです。
また、難しい科目があった場合など、各科目の得点にも救済措置により合格基準が下げられることがあります。
2.選択式は各科目3点以上(5点満点)かつ、総合で24から28点程度(40点満点)です。
こちらも、総合点は変動しますし、難しい科目の救済措置は毎年のように発生しています。
平成28年度から合格基準が発表されました。
しかし、さまざまな条件によって合格点は上下するとのことです。
結構多いです。
1.労働基準法、2.労働安全衛生法、3.労働者災害補償保険法、4.雇用保険法、5.労働保険の保険料の徴収等に関する法律、6.健康保険法、7.国民年金法、8.厚生年金保険法、9.労務管理その他の労働に関する一般常識、10.社会保険に関する一般常識
「労務管理その他の労働に関する一般常識」というのは、雇用対策法、職業安定法などの労働法のほか、労務管理に関すること、労働経済に関することが含まれています。
「社会保険に関する一般常識」というのは、国民健康保険法、介護保険法、社会保険労務士法などの社会保険のほか、社会保障に関することが含まれます。