私は太陽が好きです。
難しいことを考えるのではなく、ただ、朝陽や夕陽が美しく見えるので、それを見るのが好きです。
今朝の朝陽と昨夜の夕陽。
朝陽にはエネルギーを感じ、夕日には美しさを感じるといったところです。
昨夜のテレビでアインシュタインのことをやっていました。
科学が殺戮兵器を生み出してしまうこと。
特に自身の生みだした特殊相対性理論で質量とエネルギーが等価である(E=mc²)という理論が核兵器という大量殺戮兵器を生みだし、実際に広島と長崎で使用されたということに悩み苦しむ姿が描かれていました。
さて、アインシュタインが特殊相対性理論を生み出す元となったのは、光の性質についてでした。
普通、時速50kmで走る電車の中を時速50kmで電車の進行方向にバイクで走った場合(そんなことをしたら大変なことになるのですが・・・)、電車の外からバイクを見ると、時速100kmで走っているように見えます。
普通の感覚で納得できると思います。
そう、速度は足すことができるのです。
同じく、引くこともできることは、ほとんどの人が常識として知っていることです。
ところが、光の速度だけはそうはいきません。
先程の例を使うと、秒速約30万kmで走る宇宙船から宇宙船の進行方向に光(真空中での光速は秒速約30万km)を放った場合、宇宙船の外から光を見ると、秒速約60万kmで光が走る・・・・・・のではなく、やっぱり秒速約30万kmで光が走っているように見えます。
これを、「光速度普遍の原理」と言い、我々常識人の感覚からは理解できないものです。
光の速度は足すことも引くこともできないのです。
普通の科学者(物理学者)なら、実験の精度に問題があるのだと考え、自身の常識(いや、大勢の一般人や科学者の常識)を判断の拠り所とします。
しかし、さまざまな実験で「光速度普遍の原理」は確かめられているので、それを動かすことはできません。
アインシュタインは、光の速度が絶対であれば、それ以外のモノが動くんだ、変動するんだと考えました。・・・普通の人にはこれができません。
速度=距離÷時間です。
この、速度が絶対に変わらないのであれば、残りの距離や時間が動くんだと考えたのです。
普通の人は、こんなこと考えません。
光を見て、「ああ綺麗だな!」と思う人。
光を見て、「あの光に乗って周りを見てみると、どんな景色が見えるのだろう?」と思う人。
光を見て何を想うか?
ロマンチックではあるけど、自由な発想が未来を切り開くことになったというお話でした・・・
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